Dream Japan

Vol.23:
"De Gas' picture or Wine ?"
- "Columbo-Peter Falks' Tribute"

(2018/12/1)

絵画とワイン、あなたはどちらが好みであろうか?

1968年より放送開始50周年を記念して、「刑事コロンボ」がNHKBSで毎週土曜の午後4:20より、放映されている。

冴えない風貌によれよれのコート。ユーモラスでとぼけた雰囲気から一転、実は鋭い観察眼と推理能力で次々と事件を解決してしまうLA警察の天才刑事コロンボ。

放映するや否や、全世界的に人気を博し、日本でもヒット。「古畑任三郎」や「相棒」等、日本の推理ドラマにも多大な影響を与えた作品だ。脚本家の三谷幸喜氏や輿水泰弘氏らも参考にしたいわば、”コロンボ・チルドレン”と言っても過言ではないだろう。

主人公のコロンボを演じるピーター・フォークは自らメガホンもとり、ユーモラスな役作りを作り上げ、エミー賞主演男優賞を4度受賞している。

障がいを持ち、右目は義眼であるが、それを隠すこともなく、見事に役者としての味にした。

また、スティーブン・スピルバーグ監督、「羊たちの沈黙」、「フィラデルフィア」らのジョナサン・デミ監督という後の名監督もメガホンを撮った。

出演者も、”Mr.スポック”として「スタートレック」で人気を博したレナード・ニモイ、「プラトーン」、「メジャー・リーグ」でおなじみのチャーリー・シーンや「ヤングガンズ」」出演のエミリオ・エステベスの父、マーティン・シーン、「荒野の七人」、「ナポレオン・ソロ」らのロバート・ボーン、「ミッション・インポッシブル」、「奥様は魔女」ら出演のジャック・キャシディ、「恋に落ちたシェークスピア」、「アイアンマン」ら出演のグウィネス・パルトロウの母、ブライス・パルトロウらが出演している。

ちょい役で出る、年老いたスーパーマリオのような風貌のマイケル・ラリーがどこにいるか?を探すのも楽しみの一つだ!

同じく、愛犬のドッグは、フランス原産のバセット・ハウンドで、第16話「断たれた音」では事件解決を補佐してくれた!



NHKでは、2018年11月3日の特番から2019年まで、「ベスト20」を順次、放映していくようだが、これはあくまで、オールド・ファンの人気投票の結果だ。

今、観たら?そして、新しいファンが観たら、どうなるか?本ArtLoungeでは、その中でも独自に良かった作品を順位づけして行こう。

もっとも、順位はあくまで参考であって個人によってどの作品が良かったか?は異なる可能性がある。コロンボという作品にハマるか?ハマらないか?であり、 面白いものは面白いのだ!

すでにNHKで発表になっている人気投票では「別れのワイン」が一位、二位が「二枚のドガの絵」だ。どちらが一体、あなたの好みか?

ドガの絵画か?、ワインか?あるいは他の作品か?ぜひ、コロンボの厳選20作品を観て、一つでもハマってもらいたいものだし、このシーズン終了後、是非とも残りの全作品もテレ朝の日本を代表する名作ドラマ、「相棒」とかぶらない4月から9月に、放映してほしいところだ!!

ちなみに何故、コロンボ、ことピーターがアーティストか?というと、晩年は、”画家”として朝起きて絵を描き、1日を終えるという生活をしており、腕前も中々のもので、日本でも個展も開催され、好評を博していた。




◆"お勧めBest20!"

(放映と共に、順位変動中...)


1.魔術師の幻想:Now You See Him:NHK人気投票18位

星☆☆☆ 魔術師サンティーニ役ジャック・キャシディとコロンボの対決は必見!ユーモラスなウィルソン刑事も好きなキャラクターだ!古畑任三郎に構成、キャスティングがもっとも、近い!

「魔術師の幻想」


2.忘れられたスター:Forgotten Lady:3位

星☆☆☆ 往年の名女優グレース・ウィラーの復活のため殺人。グレース役はヒッチコックの代表作「サイコ」出演のジャネット・リーがつとめた。

医師の夫の対応、ネッドのグレースへの想い、そしてグレース・・・。コロンボの愛犬「アレン(?)」も登場し、ラストはコロンボでは珍しく、往年のスターへの涙を誘う。

原題の"Fogotten Lady"とは、何を忘れたのか?最後にそれがわかる。

「忘れられたスター」


3.歌声の消えた海:Troubled Waters:9位

星☆☆☆ ナポレオン・ソロvsコロンボ!女性歌手殺人事件と、豪華客船という舞台での事件。ロバート・ボーンvsピーター・フォークだ!さすがにこのバブリー感は、全体的に面白かった。コロンボの"かみさん"はどこに??

「歌声の消えた海」


4.構想の死角:Murder by the Book:8位

星☆☆☆ 若きスピルバーグの監督作品!脚本はエミー賞のスティーブン・ボッコ。ケン役のジャック・キャシディは魔術師サンティーニ役でも登場。スピルバーグのカメラワークも絶妙!

「構想の死角」


5.殺人処方箋:PRESCRIPTION:MURDER:NHK人気投票12位

星☆☆☆ レイ・フレミング役ジーン・バリーの演技に魅せられる記念すべき第一回放送作品で、とても1968年の作品とは思えない。”清潔な”コロンボは愛人ジョーンを徹底攻撃!最後はあっけないが、過程の描写が繊細だ!

「殺人処方箋」


6.二枚のドガの絵:Suitable for Framing:2位

星☆☆☆ 世界の絵画コレクションを所有する叔父を殺した美術評論家のデイルがエドナに渡したのは二枚のドガの絵。デイル・キングストン役のロス・マーティンは元ピータ・フォークの演技の師匠だったが、アクの強い犯人として登場。コロンボの鋭さが光る回で、逆転解決なるか?

「二枚のドガの絵」


7.美食の報酬:Murder Under Glass:19位

星☆☆☆ 映画「007」出演のルイ・ジュールダンが犯人役。演出は「羊たちの沈黙」らのジョナサン・デミ監督。ピーターの妻シーラ・ダニーズも出演。イタリアンに、日本食=和食も登場!コロンボの最後の追い詰め方が面白い!

「美食の報酬」


8.パイルD-3の壁:Blueprint for Murder:5位

星☆☆☆ コロンボ、こと、ピータ・フォーク自らが演出を手掛けた作品だ!相棒シーズン17でも、ある箇所が話題に?!非常に印象的な事件で、趣味の問題だが、投票通りもっと上位でも当然、おかしくないコロンボを代表する作品だ。

「パイルD-3の壁」


9.溶ける糸:A Stitch in Crime:4位

星☆☆☆「スター・トレック」シリーズの「ミスター・スポック」としておなじみのレナード・ニモイがメイフィールド主治医役。巧妙なトリックとコロンボとの対峙に注目だ!"Stitch"とは、ひと針、"A Stitch in time saves nine"という格言とかけている。

「溶ける糸」



10.ロンドンの傘:Dagger of the Mind:7位

星☆☆☆ バッキンガム宮殿、タワーブリッジ、ビックベン・・・ロンドン海外ロケでの風景だ!事故死と判断したスコットランド・ヤード=ロンドン警視庁にコロンボは疑問を抱く!

「ロンドンの傘」


11.祝砲の挽歌:BY DAWN'S EARLY LIGHT:6位

星☆☆☆ 砲台の暴発、ラムフォード大佐役のパトリック・マクグーハンがエミー賞受賞、コロンボの宿泊?など、印象的なシーンが多い作品だ!

「祝砲の挽歌」


12.死の方程式:Short Fuse:20位

星☆☆ 犯人ロジャー役のマクドウォールとの丁々発止のやりとりが面白く、最後のゴンドラのシーンが印象深く、その手前でちょい役、マイケルがいるシーンも面白い!

「死の方程式」


13.意識の下の映像:Double Exposure 17位

星☆☆ 最初に犯人とトリックもネタバレがあるため"推理"の要素は薄いが、「サブリミナル効果」というトリック、営業を芸術にという意識調査研究など現代に通じる研究が興味深い!

「意識の下の映像」

14.死者のメッセージ:Try and Catch Me:16位

星☆☆ 英推理作家アガサ・クリスティがモデルの犯人登場!テーマの良さ、観たいという点では対峙は興味深いが、逆に期待の高さと比べ、トリック、電球の箇所が微妙。犯人の憎しみがイマイチ伝わらず。

「死者のメッセージ」


15.殺しの序曲:THE BYE-BYE SKY HIGH I.Q. MURDER CASE11位

星☆☆ 世界有数のIQの高いグループの殺人という事でどうなることかと期待したが、手段も動機も、またHigh IQ Groupの人たちも余り一般人と違わず、期待が高すぎたか。決してつまらない訳ではないが、IQの高いさすがとうなるような事件内容という事でもなかったか。

「殺しの序曲」


16.権力の墓穴:A Friend in Deed:14位

星☆☆ 警察幹部ヘルプリン役のリチャード・カイリーの迫力ある演技が凄い!本当に悪そうな上司に苦戦するコロンボだったが最後に矛盾を見つけ、コロンボの妙計で事件解決へ!

「権力の墓穴」


17.秒読みの殺人:Make Me A Perfect Murder:13位

星☆☆ テレビ局の女性敏腕プロデューサー、ケイの報復殺人!バンディーバーの迫真の演技が冴えるが、「意識の下の映像」と比較可能な映像編集の業も面白い。

「秒読みの殺人」


18.策謀の結末:The Conspirators:15位

星☆☆ 鍵を握る「LAP 213」とは?アイルランド詩人ジョー・デブリンと対峙し、中々、トリックが特定できないコロンボ。"詩人"ならではの意味が?!

「策謀の結末」


19.:逆転の構図:Negative Reaction:10位

星☆☆ 犯人ガレスコ役のバンダイクは存在感があり、どこか80年代に日本を騒がせた事件を彷彿させるが、最後はあっけなくコロンボにやられ、逆転という訳か。原題の"Negative" Reactionは、写真のネガと悪い意味をかけているのが興味深い。

「逆転の構図」




NHKファン投票、ベスト20!


・次回放映予定

いよいよトップ1!あなたはどれが好みか?


・3/30(土):「別れのワイン」:ANY OLD PORT IN A STORM:1位

エイドリアン・カッシーニ役は映画『007は二度死ぬ』での悪役ドナルド・プレザンス。ワイン造りに全てを捧げるエイドリアンの情念が殺人に。コロンボはどう事件を解決するか?

「別れのワイン」



好評につき、12/31から1/3も"BS 4K"で2話ずつ、放送決定!!

・12/31(月)8:00~「殺人処方箋」12位、新たに追加「死者の身代金」

・1/1(火・元日)8:00~「構想の死角」8位、新「指輪の爪あと」

・1/2(水)8:00~新「ホリスター将軍のコレクション」「二枚のドガの絵」2位

・1/3(木)8:00~新「もう一つの鍵」「死の方程式」20位

※その後、各日2話ずつ、放映予定!


...


「もう一つだけ」、「うちのカミさんがね...」など独特の言い回しと共に、50年という半世紀の時を経ても尚、コロンボ・ファンが増大する期待の持てるクオリティとユーモア、推理の楽しさを兼ね備えており、改めて、故ピータ・フォークと制作陣に敬意を表したいものだ!


"刑事コロンボ:NHKサイト"



"ピーター・フォークの自画像(Pink)と自伝"


ファンサイト:ぼろんこ


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