Dream Japan

Vol.26:
"K-POP Blade"

"K-POPの刃 "


-"K-POP Invasion & Kimetsu, Demon Slayer"

(2021/01/03)

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が遂に公開から73日目の2020年12月28日、日本の興行収入第一位の324億円を記録し、「千と千尋の神隠し」の316.8億円を上回った。

トップ3の「君の名は。」、さらには「もののけ姫」、「ハウルの動く城」の5位まで、何れも東宝の配給で、何れもアニメーションという日本のアニメ大国ぶり、6位の「踊る大捜査線」でようやく実写映画が出てくる程、日本はアニメ大国だ。

鬼滅の主題歌「炎(ほむら)」でLiSAは日本レコード大賞も受賞した。一方で、音楽界はK-POP=韓国のポップ・ミュージックが全盛ニダ!


元々、Kara、少女時代、東方神起...など日本でも流行はしていたが、"K-POP Invasion"を決定的にさせたのは何と言っても、2015年にデビューした"Twice"(トゥワイス)の存在だ!

日本人が三人もメンバーに入り、”ミ・サ・モ”(ミナ、サナ、モモ)として関西弁を話し、面白いトークを展開しながら、歌やダンスのパフォーマンスもこなし、そして韓国の英才教育を受けた5人、美声の明るい年長オンニ(姉さん)、ナヨン、パワフル・シンガー、リーダー格のジヒョ、ボーイッシュなしっかり者、お姉さんが女優のジョンヨン(読売ジャイアンツ岡本和真がファンを公言)、日本語で一生懸命、挨拶をしてピアノも弾ける愛嬌のあるラッパー、ダヒョン、年少でショートカット気味の可愛い表情のラッパー、チェヨン、そして最後に台湾から、アジア、世界の美しい顔ランキング上位に位置する年少のツゥィの9人で構成されるスーパー・ガールズ・ポップ・グループだ!

東京ドーム凱旋公演も日本デビューも果たし、9人の多様な個性とユーモアセンス、人柄の良さも現れ、何と言っても、韓国のプロデューサーJYパークが欧米、日本、韓国、アジアの音楽を知り尽くしている。

デビューまでのオーディション("Sixteen")で、日本のミサがクラシックバレエを披露し、サナは愛嬌とタレント性を発揮、モモはダンスはうまいが落選してしまった。その落胆ぶり、一緒に練習をしてきた仲間の離脱で涙を誘い、韓国で才能際立つナヨンやジヒョンらメンバーと7人でデビューすると思いきや、敗者復活で、練習姿勢とダンススキルが再評価されたモモと、ファン投票で人気が高く、台湾から来て韓国文化に馴染もうと努力していたツゥイが最終選考で追加合格し、9人となった。

この一連の流れで、人生の敗者復活、努力、友情、ユーモア、異文化の交流...多様なドラマを見せて、ファン(Twiceのファンは、"Once"と呼ばれる)の心を掴んだ。

そのJYPのアジアを席巻する成功から、日本のソニーがタッグを依頼し、日テレや日本のメディアとビジネス面で組んで満を持してデビューしたのが"Nizi"="虹プロジェクト"でデビューした、"NiziU"(ニジュー)だ!

プレデビュー曲で、再生回数は2億回を突破し、紅白にも出場した"NiziU"。まだまだオンニ(姉さん)、Twiceにはタレント性、スキルで及ばないが、ビジネス面で、大きなバックアップを得ており、日本人メンバーが多く、徐々に少女から大人の女性に成長する過程を同世代や、見守りたいという日本のお得意なファン心理にハマって人気を博してきており、K-POPの手法を日本向けにローカリゼーションさせて成功させている。

「炎(Homura)」 - LiSA


「炎(Homura)」



「鬼滅の刃」の最強の柱ランキング


Twice(トゥワイス、트와이스)

Twiceメンバー紹介



I Can't Stop Me


Better


TT


Like OOH AHH


Likey


Santa tell me -Ariana Grande version cover by Twice Nayeon


Twice誕生の物語


NizuU(ニジュー)

NiziUメンバー紹介



step and a step


make you happy


NiziUプロジェクト


K-POP女性グループ人気ランキング




◆"State-of-the-Art Point":

- "K-POP Blade..."


Twice、NiziU以前には、最も欧米で成功した"『江南スタイル』(カンナムスタイル、 Gangnam Style, 강남스타일、)のPSY(サイ)が有名だ!"乗馬ダンス"で2012年のリリースから世界のチャートを席巻し、何と、39億回のYoutube PVを2020年末までに達成した!

日本やアジアでは、Karaの成功、それに次ぐ、少女時代、東方神起、Black Pink、ITZY、Red Velvet、Momoland、IZ*ONE(アイズワン)、Big Bang、Seventeen、TXTらが有名だが、何と言っても"Dynamite"で、米国のビルボードで2020年にチャートNo.1に輝いたのが、奇跡のグループ、BTS(ビーティーエス、防弾少年団、방탄소년단)だ!

アジア人グループとして初の快挙、坂本九の「上を向いて歩こう」以来のNo.1だった!

韓国のマーケティングは、ネットで出し惜しみせず、デジタルを駆使して距離、地理的条件を克服し、世界にアピールしているが、日本では規制、著作ありきで、ネットでのマーケティングでは、出遅れた。

ドラマでも、古くは2002年に"ヨン様"ブームを巻き起こした空前絶後の大ヒットドラマ「冬のソナタ」、また2019年にヒットした「愛の不時着」が市場を席巻した。

文春の以下の記事では、秋元康氏のおニャン子、AKB、坂道系以前の、松田聖子、中森明菜ら実力と歌唱力を備えるアイドル時代もあったものの、"握手会"商法により、チャートが音楽以外の方向で左右されるビジネスモデルに変化した事で、"純粋に音楽とダンスを追求した"韓国とは、10年で差が開いた、と指摘している。


「なぜJ-POPは韓国に完敗した?」



"冬のソナタ"、"最初から今まで"



"愛の不時着"


そう言った点で、NiziUの日本チャートにもたらすものは韓国的成功モデルの手法でもあり、韓国では、そのモデルの流出を嘆く声も一部で聞かれている。

秋元手法が一概に悪いとは言わないし、"Flying Get"や、"ヘビーローテーション"、"インフルエンサー"、"不協和音"ら代表曲は一定の中毒性や、日本のファンの心も掴んだだろう。

ただ、”グローバル基準"で、現在のK-POPと、J-POPがどちらがレベルが高いか?と言われたら、日韓歌合戦では、圧倒的に、世界でK-POPが現在、ウケる点は、否めない。

そもそも、国土が狭く、International Marketを意識して最初から物事に取り組む韓国とは取り組む姿勢が違い、日本で一定の市場規模があり、あわよくば素のままアジアで受ける日本の音楽界は欧米的なモノを近年、排除し、"現場でなく、会議室"で通り易い、日本で確実に受ける、無難で日本の重鎮がYesと言わねばデビューできない、会議で認められたタレントや、曲、アイドル向け市場が出来上がってきたため、曲もアイドル、ミュージシャンもワンパターン化というか、"型にハマったモノ"以外は中々、チャンスが与えられず、多様性が欠如し、近年、欧米的な楽曲は排除されがちだった。

NiziUの"Step and a step"にしても、"私の歩幅で、ゆっくり行ってもいい...休んでみてもいい...歩いて行く..."と、一歩ずつ進む大切さを歌い、1988年にDance、Rap、そして音楽で時代の寵児だった"New Jack Swing"のBobby Brown(Whiteny Houstonの元夫)の"Every little step"とコンセプトは似ているが、日本市場で受けそうなガールズポップの暖かい曲調に仕上がっている。

また、Twiceの"I Can't Stop Me"はNiziUとは異なり、大人な艶のあるサウンドと歌詞で、MC.Hammerの"You Can't Touch This"を一瞬、想起させるが、DanceやMusic Videoを含めてクオリティの高い、"カッコいい"サウンドとパフォーマンスに仕上がっている。"Baby, I'm A Star"に関しては、Princeの同名曲がNizuUにあり、Twiceも同類曲がある。ただし米国在住経験のあるJYパークはそれらの影響を受けたかも知れないが、アジア発の音楽として昇華させてオリジナリティある楽曲に見事に仕上げている。

そこに大きな違いがあり、一朝一夕に現在のK-POPを抜くのは不可能だろう。"欧米的な"日本発のミュージシャンをも受け入れる土壌を一から作らなければ、難しい。少しその文化的に近い存在としては、森一家のサラブレッド、One OK Rockがいるが彼らも一般人より遥かに注目を得るチャンスが違なる存在だ。以前はHideの逝去等で頓挫したが、X Japanも世界進出を試みた。


それでも韓流文化に懐疑的な人は、2020年のアカデミー賞受賞作品を思い出して欲しい。

韓国、いや、アジア初の”オスカー受賞”作品は、「パラサイト」(半地下の家族)だ。

2019年5月にフランスのカンヌ映画祭でパルムドールを受賞していたが、まさかアカデミーで"半地下"の"縁の下"の話が、4部門を受賞するとは想像していた人は少なかっただろう。

カンヌのパルムドール、ベネツィア金獅子、ベルリン金熊・・・ここまでは日本人でも幾度か、辿り着いていたが、米国アカデミー、しかもオスカーは中々、アジア系の作品では、難しい壁だった。


アカデミー4冠、"パラサイト"


型破りな存在が徐々に認められてきたのは視聴者にダイレクトに届く、ネットがマーケティング手法として、TVや新聞その他メディアより、ようやく注目を浴び始めてきてからだ!

日本の音楽界や芸能界が、"失われた10年"はあったかも知れないが、"20年"とまでは、言い難い。日本の市場に関しては、近年でも、アニメつながりのヒットであるが、LiSA、RADWIMPS、また米津、あいみょん、髭ダン、瑛人、Dish、岡崎体育・・・ら興味深い才能も出てきている。

そもそも10年前後の周期で、日本でも松田聖子、たのきんらに代表されるアイドルブーム、サザン、ユーミン、BOØWY、YMOら洋楽を聴いて育った国産大御所スターたちの成功、小室ファミリー、浜崎あゆみ、宇多田、ミスチルらJ-POPの多様化、X Japan、GLAY、Luna Sea、L'ArcらJ-Rock、ダンスと歌を融合したSMAP、Exile、モー娘。、秋元ファミリー...らの才能の台頭とトレンドのサイクルがあった。

世界ではまだまだ無名な存在だが、鬼滅に例えると日本市場で言えば、”柱”、"刃"のある存在もまだ日本には、いる。ただし、一方で、より世界市場に適した人材発掘と、育成、"世界向けの柱"を持った"埋もれる才能"は、別にいる可能性もある。

日本で受けた"鬼滅の刃"も、英語圏では"Demon Slayer"と訳される様だが、欧米のDemonと、日本の元来の"鬼"は、やや概念が異なるが欧米風のDemonとなっており、かつ、大正時代の日本的な背景と、エグいほど、グロテスクな鬼滅の世界の微妙なニュアンスが世界で伝わるかどうか、このままより、欧米風にアレンジされる可能性は高い。

煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)という炎の柱の勇姿と、主人公、炭売りだった、竈門炭治郎(かまどたんじろう)、禰豆子(ゆずこ)兄妹の鬼滅の戦いが描かれた映画版だが、リピーターの多さや、特典の提供、また"Go to 鬼滅"と言われたコロナ禍で外出制限のあるファン心理をうまく拾い上げた事も、この快挙につながったと言えるだろう。

若手、中堅、ベテラン、またスターを発掘、育成するプロデュース側も、K-POPの世界での成功、鬼滅の手厚いサービスモデルを参考に、固定観念に囚われず、広い視野で、グローバル・コンテンツの育成を目指してもらいたいモノだし、それがこの先、10年、20年の日本の世界レベルでのデジタル時代の成功につながると言っても過言ではないだろう!

まずは新しい、デジタル時代に、鬼殺隊(Demon Slayers)にコロナというDemon、鬼を退治してもらい、ディスタンスを保った、新しい形での東京五輪を成功させ、日本がデジタル社会でも、新しい概念、新しいタレントをとり入れて、硬直化せず、新時代のリーダーとなる事を願いたいモノだ!


"江南スタイル"(カンナムスタイル、 Gangnam Style)


"Dynamite"-BTS


"Sour Candy" - Lady Gaga ft. BLACKPINK -


"Wannabe"-ITZY


" I'm gonna be a star" - Twice


"Baby I'm a star" - NiziU


"Santa tell me" -Ariana version

*Twice, Nayeonの美声は、アリアナとも遜色ない!


"Rhythm of Vibes " - ITZY



"Feel the Rhythm of Korea"