Dream Japan

vol.14:
"Othello(オセロ) Vol.Ⅱ"
    - and the Winner goes to...
  ("オセロ ヴォリュームⅡ" - and the Winner goes to...)

(2012/02/11)


それでは、音楽界のオセロゲームの勝者を紹介しよう。

政権交代、東日本大震災、そしてiPS細胞を誕生させた日本人研究者がノーベル賞受賞という画期的な出来事も生まれた2009年~2012年に行われた音楽界のオセロゲームは数多くの無名の若者を一躍、スターダムへと押し上げた。

音楽界最高峰の賞として有名な第55回グラミー賞が2013年2月11日(US現地時間10日)にLAステイプルセンターで行われるが、そこにノミネートされたアーティスト、そしてノミネートされなかったが素晴らしい楽曲を提供してくれた若手アーティスト達が近年のマーケットの中心にいた。

80年代の黄金期とも呼べる洋楽の隆盛から、一時的に日本の音楽界もレベルが一段とあがり、国内アーティストだけでも大人も充分楽しめる楽曲がマーケットに出回っていた時代があったが、ここ数年は、やはり洋楽界の、それも若手ミュージシャンたちの優れた楽曲がマーケットをリードする存在となっていた。

        

栄えある近年のミュージック・オセロの勝者はまちがいなく、以下の複数の若者たちだろう!


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1位 『優れた若者たち』 - "Call me、maybe"の全米9週連続No.1の大ヒットでグラミー賞ノミネートのカナダ出身のカリー・レイ・ジェプセンを筆頭に、共演以来殺到のニッキー・ミナージュ、風格さえあるリアーナ、女性カントリーシンガーからポップアイコンになったテイラー・スウィフト、ビートルズやデュラン・デュラン級の人気を博すU.K.のワン・ダイレクション、ロンドン出身で、いかにも欧州の香り漂うフローレンス+ザ・マシーン、逆に米国産の匂いがするヒットメーカー、フロー・ライダ、ベルギー生まれオーストラリア育ちで2012年に最もシングルを販売したゴティエ、U2を生んだアイリッシュ&イングリッシュマンのハイブリッド、現代のBob Dylan、エド・シーランらの元気な若手ミュージシャンたちだ!


Call Me,Maybe - Carly Rae Jepsen

Good Time - Owl City &CRJ (Prince Songも登場!?)


Starships - Nicky Minaj

Give me all your lovin' - Madonna ft.M.I.A. and Nicky Minaj

Turn Me On - David Guetta ft.Nicky Minaj


The A team - Ed Sheeran

Shake It Out - Florence + The Machine

Whistle - Flo Rida

Somebody That I Used To Know - Gotye ft. Kimbra



We are Young - F.U.N

What makes you beautiful - One Direction

Beauty and the beat - Justin Bieber ft.Nicky Minaj


また、彼らよりデビューは少し前だが、同様にチャートの中心にいるのは、若手という訳ではないが、レディ・ガガ、NeーYoらに代表される、もはやかつての大御所でさえも共演や作曲を依頼する程の実力を兼備したヒットメーカーたちだ!

Because Of You - Ne-Yo

Let Me Love You (Until You Learn To Love Yourself)


Don't Stop The Music - Rihanna

Only Girl (In The World)


Last Christmas (Tribute to G.Michael:Japanese lyrics) - Taylor Swift

You Belong With Me

We Are Never Ever Getting Back Together


主に10代後半から20代の若手たちは、彼らだけでチャートが成り立つほど、充実している。ベテラン世代はふつうは昔流行った曲を聴くものだが、今の曲を聴いてもクオリティが落ちて「今の若者は・・・」といつの時代でも若者が言われる台詞も出なくなる程、ハジけている!
一方、日本人では、AKB、ももクロらの台頭により、アイドル中心だった80年代以前のチャートに戻ったかのような2012年までのチャート状態で、多くのアーティスト色の強い名曲を生み出した大御所の中でも長渕剛氏は苦言を呈していたが、 一応、以下のような元気な若者たちが台頭してきたことも、付記しておこう。

What's My Name ? - Miyabi

答えを消していけ - Taro Kobayashi

今のキミを忘れない(北川景子ver.) - ナオト・インティライミ


MEMORIA - 藍井エイル


Heart Beat - 加藤 ミリヤ

CANDY CANDY - きゃりーぱみゅぱみゅ

Shine - 家入レオ




それでは、昇順に2位以下も紹介しておこう!

2位  『ガンズ・アンド・ローゼズ、アクセル、Hall of Fame辞退』
- 2012年のRock 'N Roll Hall of Fame(ロックの殿堂)にノミネートされたにも関わらず、アクセルから『辞退』の声明が発表されたガンズンローゼス(G'NR)。2012年12月にはZepp Tokyoで一夜限りの来日公演も果たしたが発売の発表後、即日Sold Outとなった。80年代末~90年代にかけてロックの地位を向上させた真のロックンロールバンドであった。同時に多くの問題を抱えたバンドでもあり、現在のオリジナルメンバーはボーカルのアクセルローズただ一人。そのアクセルはロックの殿堂を辞退した。 しかし、アクセルと並びカリスマ的ロックンローラー、アイコンとなったオリジナルメンバーでリードギターのスラッシュは、ベースのダフ・マケイガン、ドラムスのマット・ソーラム、スティーヴン・アドラー、ギターのギルビー・クラークら元メンバーと共にロックの殿堂に出演した。ラップ、ヒップホップブームが隆盛となった頃にロックンロールを再びチャートの頂点に導いたのは彼らであり、Stones、Bob.Dylan、AC/DC、Hanoi Rocksらの影響を色濃く受ける”ロックンロールの継承者”だった。

GN'R live in London 2012 - WOWOW 2013.4.11 On Air

November Rain - Guns N' Roses

Estranged pt2

Street of Dreams

This I Love

Don't Cry live

Better

Sorry

Catcher in the Rye

Shackler's Revenge

Chinese Democracy

Madagascar

Riff Raff(AC/DC)


彼らと匹敵するロッカーたちは主に以下のバンドだろう!

Living on A Prayer - Bon Jovi

Sahara - Slash Feat. 稲葉浩志

St.Anger - Metallica


Burn live - NIN


Burn - NIN

Hand That Feeds

Mr.SelfDestruct

Hurt - Jonny Cash

Slipping Away -NIN

Just Like You Imagined

Hurt live - NIN


リンキン・パークも2012年にニュー・アルバム『Living Things』を発表し、『年間最優秀ロックアルバム』をはじめ、多くの栄冠を手に入れた。映画『Miami Vice(マイアミ・バイス)』で"Numb"をプロデューサー、Jay-Z(ジェイ・ズィー、ビヨンセの夫としても有名)とコラボして一世を風靡した。新曲"Burn it Down"はそれに匹敵するヒットを飛ばした。

Linkin Park Special Site

Numb


3位 『ザ・ローリング・ストーンズ、結成50周年記念』 

- 50周年記念ベストアルバム、"GRRR"を発表。ライヴにはビル・ワイマンとミック・テイラーという離脱していたオリジナルメンバーの参加を正式に発表した。 ザ・ビートルズという真に彼らと人気を2分したスーパーバンドがジョンの死去により消滅してから、ロックバンドの頂点に位置してきたバンドであるが、スリルと隣り合わせで誰もが50年続くとは思わなかったであろう。そして11、12月にはO2アリーナでのライブを発表したが、その入手困難なチケットがインターネットのオークションで何と300万の値をつけた。

アデルが"Skyfall(スカイフォール)"で歌って話題の"007"(ダブルオーセブン)の主題歌で唯一の全英米NO.1ヒット曲を持つ同じUKのDuran Duranは人気ベーシストだったJohn Taylorが自伝を発表した。80年代以外は一時の復活を除きオリジナルメンバーではなくなったDuran Duran。The Power Stationに分裂した際は故Robert Palmerがボーカル、実力派ベーシストのBernard Edwardsがプロデュースを担当した。35年以上もオリジナルメンバーでヒットを出し続けているのはグラミー賞受賞の常連、U2位だ。U2は2009年にアルバム"No Line on the Horizen"を発表。360°ツアーなどで全国を駆け回ったが、ストーンズはさらに彼らのキャリアの先を行く50周年を記録した。

Stones特集

A View to a Kill 007 - Duran Duran

The Reflex

White Lines

Some Like it Hot - The Power Station


Stay + Bad + Where the streets have no name - U2

No Line on the Horizon

(You're) So Cruel

I'll Go Crazy If I Don't Go Crazy Tonight

The Fly



4位 『ホイットニー・ヒューストン』 - 2012年第54回グラミー賞の直前に亡くなった歌姫。"You give good love"でのデビューから爆発的人気を集め、91年スーパーボウルでの国家斉唱も有名なパフォーマンスとなり、映画『ボディー・ガード』の"I will always love you"の大ヒット。スーパースターとしての 地位を築いた彼女は"Every little step","Humpin' Around"らのヒット曲を持ち同じくスターだったボビー・ブラウンとの結婚で栄華の頂点にたつはずであったが、ボビーのプレーボーイ振りと何よりドラッグ癖にホイットニーも影響を受けてしまったことで破局。頂点に戻ろうとした過程でホイットニーは返らぬ人となった。 2009年にはマイケル・ジャクソンも亡くなって多くの人が彼の功績を称えたが、ホイットニーの歌声の素晴らしさも同様に称えられるべき才能であった。

You Give Good Love

I will always love you

American National Anthem

Every Little Step - BB

Humpin' Around


MJ - マイケルも2012年に"BAD 25周年記念版"とDVDを出し、全盛期のカッコよさが再現された。 そのマイケルのコスチュームなど55点を落札していたレディー・ガガは競売後、ツイッターを通して「今日落札した55点は、彼のファンのためにも大切に保管していく」と述べていた。ガガは3rdアルバム、"Born This Way"からの"Mary the Night"で自伝的なビデオの監督も勤めたが、"Telephone ft. Beyonce "で共演していたビヨンセ以外の大物、ステファニー(ガガの本名)の20歳になる妹、ナタリー・ジャーマノッタがモデルデビューも果たした。

Speed Demon (Nero Remix) - MJ

Dangerous

Mary the Night- Lady Gaga

Telephone ft. Beyonce

NATARI

Radioactive - RITA ORA

Die Young - Ke$ha

Tik Tok - Ke$ha


1980年代から90年代にかけて世界的な人気を集め、カリスマ的人気のあったボーカルのマイケル・ハッチェンスが1997年に死亡したオーストラリア出身のロックバンド「INXS(イネクセス)」が2012年11月13日、35年間のライブ活動に終止符を打つとシドニーで発表した。 他にも多くのアーティストたちが他界したが、往年のスター達が亡くなっていく姿は非常に残念であった。

What You Need - Inxs

Never Tear Us Upart

By My Side



5位 『大御所復活』 - 次々と先の時代をリードした音楽界の巨匠、ビッグネームたちが新曲や新たな活動をしはじめた。 Van Halenが『ダイアモンド・デイブ』こと、初期のボーカリスト、David Lee Roth(デイブ・リー・ロス)をメイン・ボーカルに見事に復活。エルビスがいきなり登場するニューシングル、"Tatoo"に、往年のヒット曲に近い"She's the Woman"などのヒットで健在ぶりをアピールし、2013年にも来日することになった。
さらにAerosmith(エアロスミス)も実に11年振りのニュー・アルバム、"Music from Another Dimension"を披露した。エアロは何と言っても永らくの低迷後、Rap Boomの火付け役、RUN DMCが往年のヒット曲、"Walk This Way"を使い共演したことから再度脚光を浴びて復活をとげた。その後、『ずっとバケーションをとっていただけだ』とでも言わんばかりに発表したアルバム"Permanent Vacation"から"Eat ther Rich"らを収めた"Get A Grip"まで怒涛の復活劇を演じ、チャートの中心に返ってきた。
そのエアロの実に11年最新アルバムが、"Music from Another Dimension"である。"What could have been love","Lover Alot"などのシングルでは、健在振りをアピールしている。

She's The Woman - Van Halen

Tattoo


Walk This Way - RUN DMC with Aerosmith

What could have been love


Wham!として人気を博したGeorge Michael(ジョージ・マイケル)も大御所、ヨーロッパを代表するシンガーソングライターとして確固たる地位を築いたひとりだろう。今でも12月には必ず街で聴かれる"Last Christmas"のヒット、ソロとしての"Faith","Fastlove"らのヒットで才能をみせていたが、たびたびトラブルを起こしていた。 その彼が地元ロンドンでのオリンピック閉幕式に出演。新曲や名盤"Listen without prejudice"からの"Freedom"らを熱唱した。

Faith

Fastlove

I believe when I fall in love

Freedom - London Olympics Closing Ceremony 2012

Last Christmas

他にもThe Chemical Brothersがロンドンオリンピックのオフィシャルテーマソングである"Velodrome"(ベロドローム)らを発表した。
同じくテクノの雄、フランスのDaftPunkも映画トロン・レガシーで"Derezzed"を発表し、健在振りを発揮し、日本では大ヒット曲"One More Time"がauのCMソングに選ばれた。
One More Time - DaftPunk

Around The World / Harder Better Faster Stronger

Derezzed - "Tron Legacy" soundtrack

Music Sounds Better With You (Stardust)


Star Guitar - The Chemical Bros.

Chemical Beats

It began in Afrika

Block Rockin' Beats

Velodrome - UK 2012 Olympic Games Official Song Theme For London


"Girlfriend"、"What the Hell"などのヒットで元気なガールズシンガーの代表的存在であるアブリル、Avril Lavigneは、2012年には人気マンガ『ワンピース Film Z』の主題歌"Bad Reputation"をも歌った。常に元気を与える存在としてカッコよさも兼ね備え、女性たちのカリスマになりつつある。 ケイティ・ペリーやピンクらと共にミュージック・シーンを引っ張る存在になっている女性アーティストだ!

Girlfriend

What the Hell

BAD REPUTATION - ONE PIECE  ワンピース FILM Z 主題歌  

Tik Tok - Cover  



Raise Your Glass - P!nk


California Girls ft. Snoop Dogg - Katy Perry

Firework


6位 『サラ・ブライトマン宇宙へ』 -  2013年1月16日にニューアルバム、『ドリームチェイサー(夢追人)』をリリースするUKのソプラ ノ歌手であり、クラシックとポップスを融合した"Classical Crossover"という新ジャンルを開拓した歌姫である。 「オペラ座の怪人」、「キャッツ」らの音楽を手がけたアンドリュー・ロイド・ウェバーと結婚し、離婚もしたが、「オペラ座...」でのクリスティーヌ役で一躍、世界に名をとどろかせて、1992年のバルセロナオリンピックの閉会式でも熱唱、96年の"Time to say goodbye"の世界的ヒットで再び脚光を浴びた。その彼女が2015年には宇宙旅行という"夢"への挑戦を発表し、"宇宙で歌う"ことも計画している。外見からは想像がつかないが、クラシックを宇宙で歌う最初の地球人になることが"夢"だったようである。

日経電子版の記事

EMI Music

Time to Say Goodbye

Angel of Music - Phantom of the Opera

Symphony in Vienna


7位 『アデル』 - 2012年の第54回グラミー賞6部門受賞歌手に昇り詰めた88年世代、斎藤祐ちゃん、田中まーくん、坂本、前健 らと同じ世代とは思えない、さらに10歳も20歳も上に見えるルックスだが、れっきとしたイギリスはノースロンドンのトテナム出身 の女性シンガーソングライターである。アーセナルとの”ノースロンドン・ダービー”で有名な、トテナム・ホットスパーのファンであり、2012年6月29日には突然、第1子の懐妊を発表した。2012年10月には、人気シリーズである映画『007 スカイフォール』のために書き下ろした新曲「スカイフォール」を発表して、今、乗り に乗っている。

Adele 21

Set Fire to the Rain

Someone like you



8位 『CHE'NELLE』- 『シェネル』と読むが、マレーシア生まれのオーストラリア人女性シンガーだ。"Art lounge"でも既にとりあげ たが、日本で"Baby,I love you"のヒットを皮切りに、映画『海猿』のテーマソング、"Believe","Story"らのヒットを飛ばし、11月に は"Touch"をリリースした。特にバラードが歌声にマッチしているようで、最初Hip-Hopをやっていたのが信じられない位、見事にハマっ ている。

Story

Believe - 映画『海猿』のテーマソング


9位 『K-POP旋風』- 日本でKaraや少女時代、東方神起らがブームの日つけ役となったが、『冬のソナタ』のタイトル曲、『最初から 今まで 』とスカパーのCMにも抜擢されたヨン様ブームがあって徐々に土壌があたためられていったことは間違いない。Karaは"Mr."をヒットさせ、少女時代は"Oh"をヒットさせたのであるが、"ON"になぞらえるとは何という偶然か。 さらに、2012年には『PSY(サイ)』が"GANGNAM STYLE"(江南スタイル)をUSチャートの上位に送りこんだ! マンチェスター・ユナイテッドに所属した香川がクリスマス・パーティで歌いファーディナンドにプレー以上に(??)絶賛されたとかしないとかだそうであるから、益々、流行りそうだ。

GANGNAM STYLE - PSY

最初から今まで

GANGNAM STYLE ft.HYUNA(4minute)


10位 『XX旋風』

◆"State-of-the-Art Point":

"Othello Vol.Ⅱ" - 「オセロ ヴォリュームⅡ」

        

以上、1~10位まで紹介したが、初の年またぎの続編ありとして2012~13年にまたがって”今の音”を紹介したつもりだ。総じて洋楽はマイケル、プリンス、マドンナ、G.マイケルらが台頭した80年代並のスターがひしめいている状態だが、主に90年代から力をつけてきていた日本の若手実力派ミュージシャンたちの停滞振りも目立ち、さらなる台頭をのぞみたいところだ。         
最後の10位は●になっているが、オセロの降順のスターが誰であったか、確認したい人はぜひともクリックして欲しい!


・2012新作アプリ、リリース情報!


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