Dream Japan

Vol.4
★「相棒 - 劇場版Ⅲ」
~ 今観るべき課題。誰がこの国を守るべきか?~

(2014/04/29)

公開: 2014年
監督: 和泉聖治
製作: 「相棒-劇場版III-」パートナーズ
出演: 水谷豊、成宮寛貴、伊原剛志、釈由美子、及川光博、宅麻伸ほか
音楽: 池頼広
脚本: 輿水泰弘
配給: 東映



★絶海の孤島に特命係が挑む!

相棒劇場版Ⅲが現在、上映中だ!

もはや相棒というドラマの存在を知らない人も少なくなったであろうが、ここでは改めて紹介しよう。

シャーロック・ホームズへのリスペクトを忘れずに、ロンドン警視庁のスコットランドヤードで研修を終えた東大法学部卒のキャリア、天才警部杉下右京に扮する水谷豊が警視庁の陸の孤島と言われる特命係において、小さな事件から大きな事件までを幅広く解決するテレビ朝日、東映制作の刑事ドラマである。

体育会系で義理と人情に厚い亀山薫こと、寺脇康文がシーズン1から7の途中まで天才文化系杉下右京の相棒をつとめてきたが、シーズン7の最後から、警察庁キャリアの神戸尊(かんべたける)こと、及川光博がある密命をもって、特命係に配属された。亀山の退任には、多くの反響が寄せられた。

天才vs秀才の対比、クールでスタイリッシュな相棒として新たな展開をし、シーズン最高視聴率も記録したが、ある若かりし頃の贖罪(しょくざい)を悔やんで神戸も退任し、警察庁に戻る。

新しくやってきた3代目相棒は、警察庁次長の息子である甲斐亨こと、成宮寛貴がつとめているが、純粋かつ、誠実で、時折熱い、新たな相棒としての役割をつとめている。

映画は劇場版相棒Ⅰが、東京ビッグシティマラソンや海外での日本の政府の対応を取り上げたエンターテイメント性の強い内容だったが、その後のⅡは、警視庁幹部が人質になる籠城事件とその背景を描き、最後にはもうひとりの相棒とも、「正義」の解釈で対立する杉下右京の最大のライバルとも言える官房長、小野田公顕こと、岸部一徳との急展開がおこる。

今回の劇場版Ⅲは東京から300キロ離れた絶海の孤島、鳳凰島という設定の中で、沖縄ロケが敢行された。2代目、3代目相棒の共演があり、元陸上自衛隊OB神室司を伊原剛志が、高野志摩子を釈由美子が、その支援者として若狭産業社長を宅麻伸が演じ、脇を固めるおなじみの人気キャラクターに特命係も含めて防衛省、自衛隊、国会議員、警察庁、警視庁らが絡む展開になる。

最後の「国防」というテーマを扱った神室司と特命係の会話シーンは必見であり、日本国民に重たいテーマを課す。

家族連れや子供のいる家庭は「アナと雪の女王」も観たいだろうが、大人向けのエンターテイメント、政治、社会の今後の日本の行く末を考える上では、相棒劇場版Ⅲは、今観るに値する映画であり、現実のドキュメンタリーにさえ、思わせる水谷豊や和泉聖治監督、脚本家輿水氏ら制作陣の熱意が伝わる作品だ。




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